佐藤信人、忘れかけていたメジャータイトルの重圧

2011年10月16日19時59分




リーダーズボード
順位 選手名 スコア優勝 ベ・サンムン -2
2 久保谷　健一 -2
3 佐藤　信人 -1
4 Ｎ・ベーシック 0
5 手嶋　多一 +1
6 小田　龍一 +2
P・シーハン +2
河瀬　賢史 +2
9 C・プラポール +3
10 洪　健堯（アマ） +4


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佐藤信人、9年ぶり復活優勝はならず（撮影：米山聡明）


＜日本オープンゴルフ選手権　最終日◇16日◇鷹之台カンツリー倶楽部(7,061ヤード・パー71)＞

　忘れかけていたメジャーで優勝を争う重圧。トータル6アンダーの単独首位でスタートした佐藤信人は最終日にスコアを5つ落とし9年ぶりの優勝はならず。2000年の「日本プロゴルフ選手権大会」、02年の「日本プロゴルフマッチプレー選手権プロミス杯」、「日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ」と3つのメジャータイトルを持つ男も「日本オープン」を獲ることは出来なかった。

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　「悔しいです。緊張してたので…」ツアー9勝、かつては賞金王を争った猛者も、久々のビッグタイトルに平常心でいられなかった。3番でボギーが先行すると、7番でもボギー。2つスコアを落として迎えた10番ではダブルボギーを叩いた。どん底に叩き落されたイップスを乗り越え、今大会では面白いように沈めていたパッティングが決まらない。佐藤の復活を後押ししたギャラリーのため息ばかりがコースに響いた。

　終わってみれば千載一遇のチャンスを逃し、トータル1アンダーの3位。しかし、残ったのは悔しさだけではない。「本当に声援がすごくてありがたかったです。これがツアーの良さなんだなって思いました」。09年にシード権を失って以来、久しく感じることの出来なかった、緊張感と高揚感。そして、暖かい声援。自分の居場所はここにあると再認識した。この大会の結果で賞金ランキングは51位に浮上。シード復活も現実味を帯びてきた。どん底を味わった41歳、復活のシナリオが大きく動き出した。

【最終結果】
優勝：ベ・サンムン(-2)※プレーオフ
2位：久保谷健一(-2)
3位：佐藤信人(-1)
4位：ネベン・ベーシック(E)
5位：手嶋多一(+1)
6位T：小田龍一(+2)
6位T：ポール・シーハン(+2)
6位T：河瀬賢史(+2)
9位：チャワリット・プラポール(+3)
10位T：洪健堯(ローアマ)(+4)他4名

18位T：石川遼(+6)他3名
44位T：松山英樹(+13)他2名

招待選手、B・スネデカー「優勝を狙っていきたい」

2011年10月19日18時18分






「優勝を狙っていきたい」と語ったスネデカー。ブリヂストン契約プロとして大会を盛り上げるべく気合十分（撮影：ＡＬＢＡ）






＜ブリヂストンオープン　事前情報◇19日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(7,119ヤード・パー71)＞

　千葉県にある袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コースを舞台に20日（木）から開催される国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」。今年で40回目の記念大会を迎える今大会には招待選手として主催のブリヂストン契約プロのブラント・スネデカー（米国）が出場する。

【関連リンク】B・スネデカーのプロフィール

　スネデカーは今年「ザ・ヘリテージ」でツアー通算2勝目を挙げ、フェデックスカップポイントは8位、米ツアーの賞金ランキングは14位のトッププロ。日本ツアーには3年ぶり4度目の出場となる。

　昨日来日したばかりのスネデカーだが時差ボケもなく「体調もいいので、優勝を狙っていきたい」と気合は十分。予選ラウンドは石川遼、宮里聖志と同組。石川が17歳の時、一緒にラウンドしたことがあるが「あの時から優秀な選手でしたが、世界のツアーに出場してさらに成長しているでしょう」と久しぶりの対決を楽しみにしていた。

　「最近はパットの調子もいい。とにかくバーディをたくさん獲れるようがんばりたい」、毎年激しいバーディ合戦となるこの大会。契約プロとして大会を盛り上げるべく、初日からバーディ量産を目指す。

遼は仕上がりに手ごたえ「一貫性のあるスイングができるようになった」

2011年10月19日18時32分






練習場で念入りに打ち込むなど、最後の仕上げを行った（撮影：ＡＬＢＡ）



＜ブリヂストンオープン　事前情報◇19日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(7,119ヤード・パー71)＞

　20日（木）に開幕を迎える国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」。本戦を明日に控え、この日は多くのプロが最終調整を行った。この大会で今季初優勝を狙う石川遼も練習場で念入りに打ち込むなど、最後の仕上げを行った。

【関連リンク】昨年大会の全ショットをチェック

　昨日は2週間前の「キヤノンオープン」から石川の指導している佐々木孝則氏が念入りにショットなどをチェック。その成果があってか、この日の会見では「すべてのクラブで一貫性のあるスイングができるようになった」と仕上がりに手ごたえを感じていた。今週もドライバー中心の練習を行っているが、ドライバーの好調さが「50ヤードのアプローチやアイアンなどにもいい影響を与えている」と調子は上向きのようだ。

　逆転賞金王を狙う石川にとっては、是が非でも上位に食い込みたいところ。例年激しいバーディ合戦となるこの大会で完全復活の狼煙を上げられるか。勝負の4日間がはじまる。

勇太、3連覇に向け準備万端！ショットは「上り調子」

2011年10月19日19時03分






練習を見に来てくれた地元ファンにサインを行う池田。思い入れのあるこの大会で今季2勝目をあげられるか（撮影：ＡＬＢＡ）


＜ブリヂストンオープン　事前情報◇19日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(7,119ヤード・パー71)＞

　20日（木）に、千葉県にある袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コースにて開幕を迎える国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」。この大会を「1番大事な試合」というのは、3連覇がかかるホストプロ、池田勇太だ。

【関連リンク】［昨年大会］思い入れのある大会で嬉しい初連覇

　初めて見に行ったトーナメント、子供のころから回ったコース、地元、世話になっている契約メーカーの試合と「全部が重なり合ってるんだよ」というのがその理由。最近は思うようなプレーができていなかったが、この日は「上り調子に上がってきている」とショットに自信をみせた。そして、周囲が暗くなるまでクラブ調整に時間を費やし「できる限りのことはした」と準備は万端整った。

　「3連覇がどうのというより、この土地で優勝したい」今季2勝目はこの一番思い入れのある大会で挙げるつもりだ。